静岡でお茶の有名店を探していると、思った以上に選択肢が多くて、少しだけ立ち止まります。駅の近くで買える店もあれば、茶畑の景色ごと味わえるカフェもあり、浜松や掛川まで広げると、また違う静岡茶の表情が見えてきます。
「静岡のお茶なら、どれを選んでもおいしいのでは?」と思う一方で、せっかくなら自分に合う一杯や、渡す相手に喜ばれるお土産を選びたいところです。私もこういうとき、ランキングを見ながら安心したくなるのですが、お茶は少し面白くて、店の場所、産地、蒸し方、飲む場面によって、選び方がかなり変わります。
この記事では、静岡駅周辺で立ち寄りやすいお茶の店から、景色と一緒に楽しめるカフェ、お土産や通販での選び方、さらに本山茶・掛川茶・天竜茶などの地域ごとの特徴まで整理します。日帰りでさっと買う人にも、半日かけてゆっくり回る人にも、静岡茶の楽しみ方が少し具体的に見えてくるはずです。
静岡でお茶の有名店に行くなら、まずここを押さえよう
静岡でお茶の有名店を探すとき、最初に決めたいのは「どのあたりで買うか」です。静岡駅の近くでさっと選ぶのか、浜松方面まで足を延ばすのか、それとも観光スポットの合間にお土産として買うのか。
ここを先に決めておくと、店選びがぐっと楽になります。
静岡茶と聞くと、なんとなく「有名な店なら間違いないはず」と思いたくなります。私もつい、ランキングを上から順に見てしまうタイプです。ただ、お茶は少し面白くて、同じ静岡でも店の立地や扱う商品によって、選びやすさがかなり変わります。
駅近の店は移動中に寄りやすく、専門店は茶葉をじっくり選びやすく、観光地近くの販売店はお土産探しに向いています。
まずは、静岡駅周辺、浜松など県西部、観光の合間に寄れる販売店という3つの角度から、静岡でお茶の有名店を選ぶときの見方を整理します。深蒸し茶や浅蒸し茶などの味の違いは後半で詳しく触れるので、ここでは「どこで、どんな目的で買うか」から見ていきましょう。
静岡駅周辺で立ち寄りやすいお店
静岡駅周辺でお茶の店を探すなら、まず候補に入れたいのが「しずチカ茶店 一茶」です。静岡茶商工業協同組合が運営する静岡茶アンテナショップ&カフェで、組合加盟の茶商、約50社のお茶を一堂に集めています。
ここが便利なのは、静岡茶をいきなり一軒ずつ探し歩かなくても、複数の茶商のお茶を見比べられるところです。静岡市産のお茶を菓子と一緒に味わえるため、「静岡のお茶って、実際どんな感じ?」
という入口にも向いています。新幹線や在来線の時間まで少し余裕があるときに、駅周辺で静岡茶らしいお土産を探したい人にも使いやすい店です。
もう少し専門店らしい雰囲気で選びたいなら、静岡市葵区鷹匠の「chagama」も見ておきたい一軒です。公式オンラインショップでは、chagamaは100種類以上のお茶を扱い、多くの商品を50g詰めと100g詰めで展開していると案内されています。
店舗は静岡市葵区鷹匠2丁目にあり、営業時間は10:00〜19:00、定休日は月曜日です。
100種類以上と聞くと、急にお茶の世界が百貨店の地下みたいに広がります。けれど、50g詰めの商品があると、いきなり大容量で買わずに試しやすいのがありがたいところです。
自分用に少し買いたい人や、いくつか飲み比べたい人には相性がよい店です。
老舗の雰囲気も大事にしたい場合は、静岡市葵区呉服町の「竹茗堂」も候補になります。静岡本店は呉服町2丁目にあり、公式サイトでは営業時間10:00〜19:00と案内されています。
呉服町は静岡駅から中心市街地へ歩く流れで立ち寄りやすく、駿府城公園方面へ向かう散策とも組み合わせやすい場所です。
静岡の中心市街地は、駅を出て少し歩くと、商店街や城下町らしい空気が残るエリアに入っていきます。お茶の店に寄る前後で、まちの雰囲気も一緒に感じられるのが静岡駅周辺の良さです。
茶葉だけを買うというより、「静岡に来たなあ」という手触りごと持ち帰れる感じがあります。
時間が限られている場合は、駅構内や駅ビル系の土産店も現実的です。ASTY静岡の「グランドキヨスク静岡」は、静岡を代表するお土産や弁当、静岡のお土産品やスイーツを扱う店舗として案内されています。
営業時間は6:30〜22:15と長く、朝の出発前や夜の帰り際にも立ち寄りやすいのが強みです。
静岡駅周辺で選ぶときは、「アンテナショップで比べる」「専門店で選ぶ」「駅ナカで短時間に買う」の3つに分けると迷いにくくなります。美味しいお茶のランキングを眺めるのも楽しいですが、実際に行くなら、滞在時間と移動ルートに合う店を選ぶほうが失敗しにくいです。
浜松など県西部で探しやすいお店
浜松方面で静岡茶の店を探すなら、浜松市中央区西塚町の「茶ッ葉屋・薗田製茶」が候補になります。公式サイトでは、日本茶・静岡茶の製造販売、茶カフェの店として案内されており、1階はショップ、2階は茶カフェです。
茶葉販売の営業時間は10:00〜20:00、飲食は10:00〜20:00でラストオーダーは19:30、定休日は火曜日と第2水曜日です。
茶ッ葉屋・薗田製茶の1階ショップでは、いつも飲むお茶、贈り物のお茶、茶葉、ティーバッグ、抹茶などを扱っています。気になるお茶の試飲もできると案内されているため、浜松方面で「自分で選べるか少し不安」という人にも向いています。
お茶の専門店は、慣れていないと少し背筋が伸びることがあります。棚の前で「煎茶、深蒸し、浅蒸し……急に国語のテストみたい」となる瞬間もあります。でも、試飲や相談ができる店なら、自分の好みを言葉にする前の段階でも選びやすくなります。
苦みが少ないほうがいい、普段の食事に合わせたい、贈り物にしたい。そういうざっくりした希望から入れるのは心強いです。
取り扱い商品も幅広く、公式サイトには煎茶、焙煎茶、日本茶、緑茶、静岡茶、深蒸し茶、中蒸し茶、浅蒸し茶、抹茶、玄米茶、くき茶、粉茶、芽茶、ほうじ茶、ティーバッグなどが挙げられています。普段使いのお茶と贈答用を同時に探したい場合、種類の多さは大きな判断材料になります。
浜松方面で店を選ぶときは、静岡駅周辺とは少し考え方が変わります。駅近で短時間に買うというより、車移動や周辺観光と組み合わせて、販売店やカフェを目的地のひとつとして入れる形が向いています。
茶ッ葉屋・薗田製茶には駐車場の案内もあり、店舗隣接駐車場4台、はす向かい10台、合計14台とされています。
浜松は県西部の拠点になりやすく、浜名湖方面や浜松城周辺の観光と組み合わせて動きやすいエリアです。静岡市中心部とは距離があるため、「静岡駅周辺で買うか」「浜松方面で探すか」は、当日の移動ルートに合わせて決めるのが現実的です。
無理に両方を詰め込むと、お茶を楽しむ前に移動で湯気が抜けます。
観光の合間に寄れる販売店とお土産向けのお店
観光の合間に静岡茶を買うなら、販売店のタイプを分けて考えると選びやすくなります。ひとつ目は、茶葉そのものを選べる専門店です。しずチカ茶店 一茶、chagama、竹茗堂、茶ッ葉屋・薗田製茶のような店は、静岡茶をきちんと選びたい人に向いています。
茶葉の種類や容量を見比べられるため、自宅用にも贈り物にも使いやすいです。
ふたつ目は、駅や商業施設の土産店です。グランドキヨスク静岡のような駅ナカの店は、静岡土産やスイーツも扱っているため、お茶そのものに加えて、お茶を使った菓子や加工品を探しやすい場所です。
専門店でじっくり茶葉を選ぶというより、短時間で「静岡らしいもの」をまとめて買いたいときに向いています。
三つ目は、観光スポットと組み合わせやすい市街地の店です。静岡市中心部なら、静岡駅から呉服町、駿府城公園方面へ歩く流れの中で、竹茗堂の静岡本店などに寄りやすくなります。
駿府城公園は静岡市葵区駿府城公園にある、静岡市中心部の代表的な観光スポットです。
徳川家康ゆかりの駿府城公園方面へ向かう途中にお茶の店へ寄ると、静岡らしさが少し立体的に見えてきます。静岡は、ただお茶が有名なだけではなく、城下町の歴史や商店街のにぎわいの中にお茶の店がなじんでいる土地です。
歩く速度を少し落とすと、店先ののれんや茶葉の香りが、観光の記憶にじんわり残ります。
お土産向けに買う場合は、最初から「誰に渡すか」を決めておくと選びやすくなります。自分用なら、少量の茶葉やティーバッグが便利です。職場や友人への配り土産なら、個包装の菓子や軽いパッケージの商品が向いています。
家族や目上の人への贈り物なら、専門店で箱入りやギフト向けの商品を相談するほうが安心です。
ここでは、細かな味の違いまで決めきらなくても大丈夫です。まずは駅近で買うのか、浜松方面で探すのか、観光スポットの近くで買うのか。そこが決まるだけで、静岡のお茶選びはかなり見通しがよくなります。
販売店で茶葉を選ぶ楽しさが見えてくると、今度は「その場で一杯飲んでみたい」という気持ちも出てきます。静岡茶は買って帰るだけでなく、景色や店の空気と一緒に味わうと、また違う顔を見せてくれます。
景色と一緒に楽しむお茶カフェ
静岡でお茶を楽しむなら、茶葉を買って帰るだけでなく、カフェで一杯味わってみるのもいい選択です。湯気の向こうに富士山が見えたり、茶畑の緑が広がっていたりすると、同じお茶でも少しだけ特別に感じます。
人間、景色がいいと味覚まで素直になるのかもしれません。
ここでは、「その場で飲む静岡茶」に絞って見ていきます。お茶カフェを選ぶときは、味だけでなく、景色、席の雰囲気、移動ルート、スイーツの有無まで含めて考えると、自分に合う店を見つけやすくなります。
静岡茶を楽しめるカフェには、駅の近くでさっと寄れる店、観光スポットと組み合わせやすい店、茶畑の中で過ごす予約制のテラスまであります。休憩のつもりで入った一杯が、あとから思い出すと「静岡らしかったな」と残ることもあるので、お茶カフェはなかなか侮れません。
カフェでお茶を楽しむときの選び方
静岡のお茶カフェを選ぶときは、まず「軽く一杯飲みたいのか」「スイーツや食事も楽しみたいのか」「景色を目的にしたいのか」を分けて考えると選びやすくなります。お茶カフェとひとことで言っても、駅近の休憩向きから、茶畑を眺める体験型まで幅があります。
短時間で静岡茶を味わいたい場合は、静岡駅周辺や市街地のカフェが向いています。たとえば「しずチカ茶店 一茶」は、JR静岡駅北口地下広場のしずチカ内にある静岡茶アンテナショップ&カフェです。
営業時間は10:00〜19:00、ラストオーダーは18:30、定休日は水曜日です。駅の近くで静岡茶を飲みたいときに使いやすい場所です。
静岡市が運営する「お茶のまち静岡市」の情報では、お茶カフェの候補として、しずチカ茶店「一茶」のほか、ななや 静岡店、MARUZEN Tea Roastery、茶町KINZABURO、chagama、T’s green、茶房 夢テラスなどが紹介されています。提供茶の種類も、緑茶、和紅茶、抹茶、その他と分けられており、サービス内容も食事、スイーツ、体験メニュー、茶葉販売、茶器販売、テイクアウトなどから探せます。
甘いものも一緒に楽しみたいなら、抹茶やほうじ茶を使ったメニューがある店を選ぶと満足しやすくなります。ななや 静岡店は「世界でいちばん濃い抹茶ジェラート・お茶・抹茶スイーツが楽しめる」と紹介されています。
MARUZEN Tea Roasteryは、焙煎温度が選べるティージェラートカフェとして紹介されています。
お茶そのものを飲むだけでなく、ジェラートやスイーツで楽しめる店は、ふだん日本茶をあまり飲まない人にも入りやすいです。お茶の渋みが少し苦手でも、抹茶ジェラートやほうじ茶スイーツから入ると、すっと距離が縮まります。
急に茶道の達人にならなくて大丈夫です。
落ち着いた空間で日本茶の新しい楽しみ方を試したい場合は、浜松市中央区西塚町の「茶ッ葉屋・薗田製茶」も選択肢になります。公式サイトでは、1階がショップ、2階が茶カフェと案内されています。
2階の茶カフェでは、お茶をさまざまな形で楽しむためのメニューを取り揃え、落ち着いた空間で日本茶の新しいおいしさを楽しめるとされています。
茶ッ葉屋・薗田製茶の営業時間は10:00〜20:00で、飲食のラストオーダーは19:30、定休日は火曜日と第2水曜日です。席の案内と初めての注文は1階カウンターで受ける仕組みです。
1階で茶葉やティーバッグを見てから、2階で一服する流れが取りやすいので、浜松方面でお茶を「買う」と「飲む」を同じ場所で楽しみたい人に向いています。
掛川方面まで広げるなら、「茶の庭」も候補になります。茶の庭は、静岡県掛川市上内田389-1にあるショップ&カフェです。公式サイトでは、「お茶っていいよね」を体感できるショップ&カフェと紹介され、茶畑にぽっかりと浮かぶカフェで、自然の四季を感じながらお茶やスイーツを楽しめると案内されています。
茶の庭のショップは10:00〜18:00、カフェは店内利用受付が16:20まで、テイクアウトは17:00までです。定休日は無しですが、イートインは火曜定休とされています。
掛川はお茶どころとしても知られるエリアなので、茶畑の近くで過ごしたい人には、目的地として組み込みやすい場所です。
お茶カフェを選ぶときに大事なのは、「どんな時間にしたいか」を先に決めることです。駅近のカフェは短時間向き、茶問屋や製茶店のカフェはお茶そのものを知りたい人向き、茶畑や展望施設のカフェは景色も含めて楽しみたい人向きです。
営業時間、定休日、ラストオーダー、予約の有無は店ごとに違うため、訪問前に公式情報を確認しておくと安心です。
景色や雰囲気で選ぶカフェ
景色を重視して選ぶなら、まず見ておきたいのが「日本平夢テラス」の2階にある「茶房夢テラス」です。日本平夢テラスは静岡市清水区草薙600-1にある展望施設で、3階の展望フロアからは、富士山、駿河湾、静岡市内、伊豆半島などを一望できます。
2階の茶房夢テラスでは、静岡県産のお茶や季節のお菓子とともに、景色を楽しみながらくつろげるラウンジとして案内されています。お茶を飲みに来たはずなのに、窓の外が強すぎて、しばらく言葉が止まるかもしれません。
富士山、駿河湾、静岡市内、伊豆半島。この並びは、少し欲張りです。
茶房夢テラスのおすすめメニューには、日本平煎茶をはじめ、ほうじ茶、和紅茶などの静岡県産のお茶があります。3種類を一度に楽しめる「静岡茶テイスティングセット」も案内されているため、景色を見ながら静岡茶の違いを少しずつ試したい人に向いています。
抹茶は静岡本山抹茶を使用し、お菓子付きで提供されると案内されています。
日本平夢テラスは、眺望だけでなく建物そのものも見どころです。公式サイトでは、隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた歴史的建築物として紹介されており、1階の展示エリアでは日本平の歴史や文化、地形の成り立ちなどを学べます。
静岡県産の木材を使い、周囲の自然と調和した建物であることも案内されています。
お茶を飲みながら富士山や駿河湾を眺め、建物の木の質感に触れて、日本平の地形にも少し詳しくなる。こういう場所は、ただのカフェというより、静岡の立体模型の中に座っているような面白さがあります。
タモリさんなら、たぶん地形の話で一杯飲めます。
茶畑そのものの景色を目的にするなら、「茶の間」も候補になります。茶の間は、静岡県内5カ所にある絶景の茶畑テラスです。公式サイトでは、完全事前予約制の茶畑のプライベートティーテラスとして案内されており、広がる茶畑の景色を楽しみながら過ごせます。
通常のカフェのようにふらっと入る場所ではなく、景色を目的に予定を組むタイプの体験です。
茶の間には、牧之原市勝俣の「大地の茶の間」、島田市笹間の「里山の茶の間」、静岡市諸子沢の「黄金の茶の間」、富士市富士岡の「海と富士の茶の間」、富士市大淵の「富士山の茶の間」があります。
大地の茶の間は海もみはらす日本有数の茶畑、里山の茶の間は日本の里山の風景、黄金の茶の間は黄金色の茶畑と古民家、海と富士の茶の間は富士山の麓で海を見晴らす高台、富士山の茶の間は富士山と段々畑の景色が特徴として案内されています。名前だけでも、もう少し強めの観光パンフレット感がありますが、実際にそれぞれ景色の方向性が違います。
茶の間は、おしゃべり、読書、お昼寝、写真撮影など、自由な過ごし方ができる場所として紹介されています。お菓子や食べ物の持ち込みも可能と案内されています。静かに本を読むのもいいですし、ただ茶畑を眺めてぼんやりするのも向いています。
何もしない時間に、きちんと価値がある場所です。
ただし、茶の間は完全事前予約制です。当日の思いつきで立ち寄るというより、あらかじめ予定に入れて楽しむ場所として考えたほうが安心です。景色を独占するような感覚を味わいたい人や、静岡茶を観光体験として組み込みたい人に向いています。
掛川市の「茶の庭」は、茶畑に囲まれた雰囲気でお茶を楽しみたい人に向いています。公式サイトでは、全面ガラス張りの開放感ある空間でくつろげるスペースを用意し、テラスに出れば新鮮な空気を感じられると案内されています。
茶畑の近くで、お茶、スイーツ、ショップでの買い物をまとめて楽しみたい場合に使いやすい場所です。
静岡市内でお茶カフェを探す場合は、景色だけでなく雰囲気で選ぶ方法もあります。「お茶のまち静岡市」では、足久保の自然と茶畑を眺めながらのんびりできる「はじまりの紅茶 Terrace Cafe」、水見色の古民家カフェで山の茶時間を楽しめる「お茶農家の古民家カフェ・かつやま」、駿府城公園の紅葉山庭園で庭園散策の途中に茶の湯を楽しめる「立礼席」なども紹介されています。
景色を重視するなら、日本平夢テラスや茶の間のように、眺望そのものが目的になる場所を選ぶと満足しやすくなります。雰囲気を重視するなら、古民家、庭園、市街地のティースタンド、茶問屋直営カフェなど、滞在のしやすさで選ぶのが現実的です。
大事なのは、「どこで飲むか」まで含めて一杯のお茶として考えることです。
カフェで気に入ったお茶に出会うと、帰る前に「これ、家でも飲めるかな」と考えたくなります。景色と一緒に味わった一杯を、今度は茶葉やティーバッグ、スイーツとして持ち帰るなら、お土産選びにも少しだけコツがあります。
お土産はどう選ぶ?定番と個性派の見分け方
静岡でお茶のお土産を選ぶときは、最初に「誰に渡すか」を決めておくと、かなり迷いにくくなります。自分で毎日飲むなら茶葉やティーバッグ、職場や友人に配るなら個包装のお茶菓子、少しきちんと感を出したいなら抹茶スイーツやギフト向けの商品が候補になります。
カフェで静岡茶を味わうと、「この香り、家でも続きがほしい」と思う瞬間があります。あの一杯をそのまま持ち帰ることはできないけれど、茶葉やティーバッグ、お茶スイーツなら、静岡の余韻を家のテーブルにそっと置けます。
お土産って、思い出の小分け包装みたいなところがありますよね。
静岡のお茶土産には、煎茶、深蒸し茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶、ティーバッグ、粉末茶、お茶菓子、抹茶スイーツなどがあります。味の違いや産地ごとの特徴は後の見出しで詳しく見ていくので、ここでは「持ち帰りやすいか」「渡しやすいか」「通販で買い直しやすいか」という、お土産目線で整理していきます。
茶葉・ティーバッグの選び方
茶葉を選ぶときは、まず「急須で淹れる人向けか」「手軽に飲みたい人向けか」を分けて考えると選びやすくなります。ふだんから急須でお茶を淹れる人なら茶葉が向いていますが、あまり日本茶を淹れない人にはティーバッグのほうが親切です。
贈り物は、相手の生活に合っていることがけっこう大事です。
自宅用に買うなら、少量から試せる商品が便利です。静岡市葵区鷹匠の「chagama」では、100種類以上のお茶を扱い、ほとんどのお茶を50g詰めと100g詰めの2種類で展開していると案内されています。
はじめて買うお茶をいきなり大きな袋で選ぶのは、少し勇気がいります。50g詰めがあると、「まずは一度、うちの湯のみで試してみよう」と思いやすいです。
贈り物として選ぶなら、専門店のギフト向け商品や箱入りの商品が候補になります。浜松市中央区西塚町の「茶ッ葉屋・薗田製茶」では、1階ショップでいつも飲むお茶、贈り物のお茶、茶葉、ティーバッグ、抹茶などを取り扱っています。
気になるお茶の試飲もできると案内されているため、味を確認しながら選びたい人に向いています。
ティーバッグは、急須を持っていない人や、職場で飲みたい人へのお土産に向いています。竹茗堂の公式サイトでは、ティーバッグについて、急須が不要で、カップ1〜2.3杯分として計量されているため計量の必要がなく、茶殻を捨てる手間を省いた商品と案内されています。
茶葉のよさは魅力ですが、忙しい朝に「計量して、急須を出して、茶殻を片付けて」となると、なかなか手が伸びない日もあります。ティーバッグは、そのあたりをすっと越えてくれるお土産です。
茶葉とティーバッグで迷ったときは、相手の暮らしを想像すると決めやすくなります。お茶を日常的に淹れる人には茶葉、忙しい人や一人暮らしの人にはティーバッグ、来客用や贈答用には箱入りやギフト仕様の商品。
ここまで分けると、売り場の前で立ち尽くす時間が少し短くなります。
また、お茶は保存状態によって風味が変わりやすい食品です。家庭で保存する場合は、なるべく少量単位で購入し、2週間から1カ月程度で使い切るとよいとされています。開封後は密封性と遮光性のある容器に移し、冷暗所で保存することがすすめられています。
お土産として渡す場合も、大容量より飲み切りやすい量のほうが扱いやすいです。
お茶スイーツや加工品を選ぶときのチェック点
お茶が好きな人以外にも渡しやすいのが、お茶スイーツや加工品です。茶葉は淹れ方に慣れていないと少しハードルがありますが、抹茶菓子やほうじ茶スイーツなら、そのまま食べられます。
お茶の香りはほしいけれど、急須までは出したくない。そんな人にも届けやすい形です。
静岡のお茶スイーツで代表的な候補のひとつが「ななや」です。公式サイトでは、静岡県藤枝市にある「静岡抹茶スイーツファクトリーななや」と紹介され、店内にはカフェもあり、お茶を気軽に楽しめると案内されています。
オンラインショップでは、抹茶ロールケーキ、抹茶の焼き菓子詰め合わせ、抹茶焼き菓子、羊羹、生クリーム大福などのカテゴリが確認できます。
ななやでは、お茶そのものも取り扱っています。オンラインショップには、定番の煎茶・深蒸し茶、ほうじ茶・玄米茶、手軽な粉末タイプのお茶、玉露・こだわりの逸品茶、有機栽培茶、ティーバッグ、ペットボトル茶などのカテゴリがあります。
お茶とスイーツを同じ店で選びたい場合、候補が広いのは助かります。あれもこれも見ているうちに、気づけば自分用が増える危険もありますが、それは静岡茶のせいにしておきましょう。
静岡市葵区の「茶町KINZABURO」も、お茶と抹茶スイーツを組み合わせて選びやすい店です。公式サイトでは、静岡の創業百余年の茶問屋が始めた日本茶とお菓子の店と案内されています。
「静岡茶」と「自社工房で作られた抹茶スイーツ」の販売を行い、2階のイートインでは10種類のお茶も楽しめるとされています。
お茶スイーツを選ぶときは、見た目の華やかさだけでなく、常温で持ち歩けるか、冷蔵・冷凍配送が必要か、賞味期限はどのくらいかを確認することが大切です。
たとえば、ロールケーキや生クリーム大福のような商品は冷凍配送に分類される場合があります。
一方で、焼き菓子や羊羹は配り土産として選びやすい場合があります。実際に購入するときは、商品ごとの保存方法、配送方法、賞味期限を確認しておくと安心です。
職場や友人へのお土産なら、個包装で分けやすい焼き菓子が便利です。家族や自宅用なら、ロールケーキや大福のように一緒に食べるタイプの商品も候補になります。目上の人や改まった贈り物なら、箱入りの茶葉やギフトセット、お茶と菓子の詰め合わせが選びやすいです。
加工品を選ぶときは、「静岡茶を使っているか」「抹茶味・ほうじ茶味として楽しむ商品か」「贈答向けの包装があるか」を見ておくと判断しやすくなります。お土産ランキングで見かける人気商品も魅力ですが、渡す相手が持ち帰りやすいか、食べ切りやすいかまで見ると、ぐっと実用的な選び方になります。
通販で買うときに気をつけたいこと
静岡のお茶は、店舗で買うだけでなく、通販で取り寄せられる商品も多くあります。旅行中に荷物を増やしたくない場合や、帰宅後に気に入ったお茶をもう一度買いたい場合は、公式オンラインショップを確認すると便利です。
両手いっぱいのお土産袋で駅を歩くのも楽しいですが、肩にはまあまあ現実が来ます。
通販で買うときにまず確認したいのは、公式ショップかどうかです。chagamaには公式オンラインショップがあり、茶ッ葉屋・薗田製茶もオンラインショップで店舗取扱中の定番商品を販売していると案内しています。
茶ッ葉屋・薗田製茶のオンラインショップでは、超深蒸し煎茶、かぶせ煎茶、自家焙煎茶、濃味煎茶、茶葉、ティーバッグなどが揃っているとされています。
掛川市に本店を構える「日本茶きみくら」も、オンラインショップを展開しています。公式オンラインショップでは、抹茶ラテにおすすめな抹茶パウダー、煎茶、玄米茶、ほうじ茶などの茶葉、スイーツなどを扱っています。
静岡県内の店舗に立ち寄れない場合でも、通販で選べる商品があります。
通販で茶葉を買う場合は、内容量、茶種、産地、賞味期限、保存方法、配送方法を確認することが重要です。特に茶葉は、香りや風味が落ちやすいため、すぐに飲み切れる量を選ぶほうが扱いやすくなります。
家庭での保存では、未開封なら冷蔵庫または冷凍庫で保存し、冷蔵庫から出した茶は常温に戻してから使用することがすすめられています。開封後は密封性と遮光性のある容器に移し、冷暗所で保存する方法が案内されています。
スイーツを通販で買う場合は、冷凍配送や冷蔵配送の有無を必ず確認します。抹茶ロールケーキや生クリーム大福のように冷凍配送の商品がある
一方で、焼き菓子や羊羹のように比較的扱いやすい商品もあります。贈り物として送る場合は、配送日、包装、熨斗対応、相手が受け取れる日時も確認しておくと安心です。
また、通販では写真だけで味を判断しにくいため、最初から大容量を選ぶより、少量タイプや飲み比べセット、ティーバッグを選ぶほうが失敗しにくいです。店舗で飲んだお茶やカフェで気に入った味がある場合は、同じ店の公式オンラインショップで商品名を探すと、選び直しがしやすくなります。
静岡茶のお土産は、茶葉、ティーバッグ、スイーツ、通販のどれが正解というより、渡す相手と使う場面に合っているかが大切です。選び方の目線が少し整ってくると、今度は「同じ静岡茶でも、地域や製法でどれくらい味が変わるのか」が気になってきます。
味の違いで選ぶ、静岡のお茶と地域ごとの特徴
静岡のお茶を選ぶときは、店の有名さやパッケージだけで決めるより、産地や製法による味の違いを少し知っておくと、ぐっと選びやすくなります。同じ静岡茶でも、山あいで育つお茶、広い台地で育つお茶、深く蒸して仕上げるお茶では、香り、渋み、コク、水色の出方が変わります。
お土産として選ぶ目線が整ってきたら、今度は「自分の好みに合う一杯」を探したくなります。濃いお茶が好きなのか、香りを楽しみたいのか、渋みは少ないほうがいいのか。ここが見えてくると、売り場で茶葉の名前を見たときに、ただの漢字の森ではなく、少しずつ地図のように読めてきます。
静岡県には、本山茶、川根茶、掛川茶、牧之原茶、天竜茶、富士茶など、複数の茶産地があります。地域名や製法名がわかると、店頭で茶葉を選ぶときも、通販で商品説明を見るときも、味の方向性をイメージしやすくなります。
静岡市・浜松・掛川など産地ごとの傾向
静岡市周辺で代表的な茶産地のひとつが「本山茶」です。本山茶は、静岡県中部を流れる安倍川・藁科川の上流域で生産されるお茶です。静岡茶商工業協同組合では、本山茶を静岡県の茶産地の中で最も古い歴史を持つお茶と紹介しています。
日本茶業中央会の「お茶百科」では、本山茶について、一番茶の摘採時期は5月上旬から中旬、形は細撚りで濃緑色、香味は上品で濃いと整理されています。静岡市周辺で、香りや上品さを重視して選びたい場合は、本山茶が候補になります。
安倍川や藁科川の上流域というだけで、少し水のきれいな場所を想像しますが、お茶はそういう土地の気配も味に重なってくるのが面白いところです。
川根茶も静岡を代表する高級茶産地のひとつです。静岡県公式ホームページでは、島田市北部の家山地区から川根本町にかけて、高級茶の産地として有名な川根茶産地が広がっていると案内しています。
大井川沿いの山と茶園が織りなす茶園景観も魅力とされています。
お茶百科では、川根茶の一番茶摘採時期は5月中旬、形は紡錘形細撚りで濃青緑色、香味は濃いと紹介されています。山間地のお茶らしい香りや、しっかりした香味を求める場合に、川根茶は選択肢になります。
大井川沿いの山の景色を思い浮かべると、湯のみの中にも少しだけ谷の空気が入っているような気がします。
掛川でよく知られているのが「深蒸し掛川茶」です。掛川市公式サイトでは、掛川で作られるお茶は、普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍長くした深蒸し煎茶が主流と案内しています。
陽射しをたっぷり浴びた茶葉は肉厚で、深く蒸すことで濃厚で甘く深い味わいになるとされています。
掛川茶振興協会の公式サイトでも、掛川で収穫される茶葉は深蒸し茶の製造に適した、葉肉の厚い味の濃い茶葉と説明されています。掛川のお茶は、まろやかでコクのある味や、濃い水色を好む人に向いています。
湯のみに注いだときの緑がしっかり出ると、「あ、今日はちゃんとお茶を飲んでいる」と感じやすいタイプです。
浜松方面で見るなら、天竜茶が代表的です。静岡県の「しずおか食の情報センター」では、天竜茶は天竜川流域の厳しい自然に育まれ、山間地特有の朝霧のかかる茶園で採れるお茶と紹介されています。
標高差や寒暖差の影響を受け、うまみと渋みが調和し、香り高い上品な味わいになるとされています。
お茶百科では、天竜茶の一番茶摘採時期は5月中旬、形は細撚りでくすんだ黒緑色、香りは強く、味は淡白気味と整理されています。浜松方面で静岡茶を探す場合は、天竜茶のような山のお茶も選択肢に入ります。
浜松というと街や浜名湖の印象が強いですが、北へ目を向けると天竜川流域の山のお茶が見えてきます。静岡、なかなか奥行きがあります。
牧之原茶は、深蒸し茶の産地として知られています。お茶百科では、牧之原は一番茶の摘採時期が4月中旬、深蒸し系の細粒系が多く、浅緑色で、香りは薄く味は濃厚気味とされています。
広い台地で育つお茶らしく、濃い味わいを求める人に向いています。
富士山麓の富士・沼津、清水などにも茶産地があります。お茶百科では、富士・沼津は太撚りで浅緑色、えぐみある香味、清水は針状細撚りで浅緑色、香味は淡白と整理されています。
静岡茶とひとことで言っても、実際には地域ごとにかなり個性が分かれます。静岡県、茶葉の世界ではかなり大きな舞台です。
深蒸し・浅蒸し・煎茶などの味わいの違い
静岡茶を選ぶときによく見る言葉が「煎茶」「深蒸し茶」「浅蒸し茶」です。まず煎茶は、日本で広く飲まれている代表的な緑茶です。茶葉を蒸して酸化を止め、揉みながら乾燥させて作られます。
ふだん何気なく飲んでいる緑茶の多くは、この煎茶の仲間です。
深蒸し茶と浅蒸し茶の違いは、主に茶葉を蒸す時間にあります。荒茶製造の最初の段階で茶葉を蒸しますが、この蒸し時間の長さによって、普通蒸し茶、浅蒸し茶、深蒸し茶と呼ばれます。
名前の通りではありますが、お茶の世界は意外と素直な名前も多いです。
掛川市公式サイトでは、深蒸し掛川茶について、普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍長くした深蒸し煎茶が主流と案内しています。深く蒸すことで茶葉の組織がほぐれ、濃厚で甘く深い味わいになり、まろやかでコクのある旨み、深みのある豊潤な香りが特徴とされています。
深蒸し茶は、茶葉の形が細かくなりやすく、淹れたときの水色が濃く出やすい傾向があります。味はまろやかでコクがあり、渋みが立ちすぎにくいものが多いため、普段使いのお茶としても選びやすいです。
掛川茶や牧之原茶のように、深蒸し系として知られる産地の商品では、この特徴が出やすくなります。
一方で、浅蒸し茶や普通蒸しの煎茶は、茶葉の形がきれいに残りやすく、香りやすっきりした味わいを楽しみやすいお茶です。静岡茶いちの解説では、蒸しの浅いお茶は形がきれいに伸び、濃緑色で粉が少なく、淹れると黄色みを帯びた透明の水色になると説明されています。
山間部で作られることが多く、味は概して淡泊で、お湯の温度や抽出時間で味が変わりやすい面があるとされています。
濃い緑の水色でコクを感じたいなら深蒸し茶、香りや透明感を楽しみたいなら浅蒸し茶や普通蒸しの煎茶、という分け方をしておくと、最初の判断がしやすくなります。もちろん商品ごとの差はありますが、売り場で迷ったときの小さな方位磁石にはなります。
ほうじ茶や玄米茶は、煎茶や番茶とはまた違う香りを楽しむお茶です。静岡県公式ホームページでは、玄米茶は番茶や煎茶に蒸してから炒った米などを混ぜたもので、香ばしい香りとさっぱり感が特徴と案内しています。
ほうじ茶は茶葉を焙じた香ばしさがあり、食後や夜の一杯として選びやすいお茶です。
抹茶や玉露、かぶせ茶は、日常用の煎茶とは別の楽しみ方があります。静岡県公式ホームページでは、玉露・かぶせ茶は、よしず棚などで茶園を覆い、直射日光を避けて栽培するお茶として紹介されています。
旨みや甘みを重視したい場合は、こうした被覆茶も候補になります。
ただし、同じ「深蒸し茶」「煎茶」と書かれていても、産地、品種、栽培方法、火入れ、淹れ方によって味は変わります。商品名だけで完全に判断するのではなく、店頭なら試飲や説明を参考にし、通販なら商品説明の味の傾向を確認すると選びやすくなります。
お茶は名前だけで終わらない
ところが、少しやっかいで、かなり楽しいです。
好みに合わせたお茶の選び方
静岡茶を選ぶときは、産地名や製法名を見ながら、自分がどんな味を飲みたいかに合わせると失敗しにくくなります。濃い味やまろやかなコクを求めるなら、掛川茶や牧之原茶などの深蒸し系が候補になります。
深蒸し茶は水色が濃く出やすく、味もはっきり感じやすいため、普段の食事に合わせやすいお茶です。
香りや上品な味わいを重視したいなら、本山茶、川根茶、天竜茶などの山間地のお茶を見てみると選びやすくなります。本山茶は上品で濃い香味、川根茶は濃い香味、天竜茶は香り高く上品な味わいが特徴として紹介されています。
渋みや香りをゆっくり楽しみたい人に向いています。
すっきり飲みたい場合は、浅蒸しや普通蒸しの煎茶、ほうじ茶、玄米茶も候補になります。浅蒸し系は透明感のある水色と、軽い味わいを楽しみやすいお茶です。ほうじ茶は香ばしさ、玄米茶は炒った米の香りとさっぱり感があるため、濃い緑茶が苦手な人にも選びやすくなります。
お茶をよく飲む人への贈り物なら、産地名がわかる茶葉や、深蒸し茶、山のお茶など、特徴が伝わりやすい商品が向いています。普段あまりお茶を淹れない人へ渡すなら、ティーバッグや粉末茶のように手軽な商品を選ぶほうが使ってもらいやすいです。
せっかく渡すなら、戸棚の奥で眠るより、マグカップで気軽に登場してほしいところです。
店頭で選ぶ場合は、「濃いめが好き」「渋みが少ないほうがいい」「香りを楽しみたい」「食事に合わせたい」など、味の希望を具体的に伝えると選びやすくなります。お茶の好みを言葉にするのは少し難しいですが、「苦いのは少なめで」「香りがいいものを」「普段飲みにしたい」くらいでも十分です。
専門店では、その一言がかなり大事な手がかりになります。
通販で選ぶ場合は、産地名、茶種、深蒸しか普通蒸しか、内容量、保存方法を確認すると判断しやすくなります。写真の緑色だけで選ぶと、届いてから「あれ、思ったより渋い」となることもあります。
商品説明にある味の傾向やおすすめの淹れ方まで見ると、自分に合うお茶を選びやすくなります。
静岡茶は、有名な店で買うだけでなく、地域と製法の違いを知ることで、自分に合う一杯を探しやすくなります。好みの方向が見えてきたら、あとは実際の移動時間や観光ルートに合わせて、どの店やカフェを組み合わせるかを考えたくなります。
短時間〜1日で回るお店めぐりプラン
静岡でお茶の店やカフェを回るなら、最初に「静岡駅周辺でまとめるか」「浜松方面まで広げるか」を決めておくと動きやすくなります。静岡県は東西に長いので、静岡市、掛川、浜松を一度に詰め込むと、気づけばお茶より電車や車に詳しくなる日になりがちです。
ここでは、販売店、カフェ、お土産、味の違いを実際の予定に落とし込みます。短時間なら静岡駅周辺、景色も入れるなら日本平夢テラス、県西部なら浜松や掛川方面。目的ごとに分けて考えると、無理のないお茶めぐりになります。
お茶めぐりは、たくさんの店を回ればよいというものでもありません。茶葉を選ぶ時間、カフェで一杯飲む時間、お土産をもう一度見直す時間。そこに少し余白を残しておくほうが、帰ってからも「あの一杯、よかったな」と思い出しやすくなります。
静岡駅周辺で半日楽しむなら
静岡駅周辺で半日楽しむなら、まずは駅近の「しずチカ茶店 一茶」から始めると動きやすいです。しずチカ茶店 一茶は、静岡市葵区黒金町49-1、JR静岡駅北口地下広場のしずチカ内にあります。
営業時間は10:00〜19:00、ラストオーダーは18:30、定休日は水曜日です。
静岡駅に着いたら、まず一茶で静岡茶を飲みながら、茶商ごとの商品を見比べます。最初の一杯をここで飲んでおくと、その後に専門店や土産店を見たときにも、「濃いめが好きかも」「香りがあるほうがいいかも」と、自分の中に小さな基準ができます。
お茶選びは、舌にメモを取る感じです。
時間が短い場合は、一茶で飲む、見る、買うをまとめるだけでも、静岡茶らしさを感じやすいです。駅近なので、新幹線や在来線の時間を気にしながらでも立ち寄りやすく、予定の最初にも最後にも入れやすい場所です。
そのあと、静岡市中心部を歩けるなら、呉服町方面へ移動して「竹茗堂」などの専門店を見に行く流れが作れます。静岡市葵区呉服町2丁目にある竹茗堂静岡本店は、公式サイトで営業時間10:00〜19:00と案内されています。
静岡駅から市街地へ向かう流れの中で立ち寄りやすく、専門店でお土産を選びたい場合に向いています。
静岡駅から呉服町方面へ歩くと、駅前の便利さから少しずつ中心市街地の落ち着きに空気が変わります。商店街の人通りを眺めながらお茶の店へ向かうと、ただ買い物をしているというより、静岡のまちの中でお茶を探している感じが出てきます。
駅に戻る前にお土産を追加したい場合は、ASTY静岡の「グランドキヨスク静岡」が便利です。グランドキヨスク静岡は、静岡県静岡市葵区黒金町50、JR静岡駅構内の南口付近、ASTY静岡西館内にあります。
営業時間は6:30〜22:15で、静岡定番おみやげを取り扱っています。
静岡駅周辺の半日プランでは、午前または午後のどちらかにまとめるのが現実的です。10:00以降に一茶や専門店へ寄り、最後に駅構内で買い足す流れなら、移動の負担を抑えながらお茶とお土産を選べます。
朝早めや夜遅めに買い足したい場合は、営業時間が長い駅ナカの店を最後の保険にしておくと安心です。
景色も入れたい場合は、日本平夢テラスを組み合わせる方法もあります。日本平夢テラスは、静岡市清水区草薙600-1にある展望施設です。開館時間は日〜金曜日が9:00〜17:00、土曜日が9:00〜21:00、休館日は毎月第2火曜日と年末12月26日〜12月31日です。
展望回廊は終日入場可能と案内されています。
日本平夢テラスへは、JR静岡駅からタクシーで約25分、バスで約40分です。バスの場合は、駅北口11番のりばから日本平線日本平ロープウェイ行きに乗り、「日本平夢テラス入口」で下車後、徒歩約5分と案内されています。
静岡駅周辺の店と日本平夢テラスを組み合わせる場合は、先に日本平へ行き、駅へ戻ってからお土産を買う流れのほうが荷物を持ち歩きにくいです。富士山や駿河湾の景色まで入れるなら、駅周辺の店は1〜2軒に絞るくらいがちょうどよくなります。
景色も店も全部盛りにすると、最後は湯のみではなく時計ばかり見ることになります。
静岡駅周辺で半日動く場合は、「駅近でお茶を飲む」「市街地で専門店を見る」「駅でお土産を買い足す」の3つを軸にすると組み立てやすくなります。そこに日本平夢テラスを加えるなら、静岡茶を景色と一緒に楽しむ時間を中心に置くと、予定がきれいにまとまります。
浜松方面まで広げるなら
浜松方面まで広げる場合は、静岡市中心部とは別の日程、または別ルートとして考えるほうが動きやすくなります。浜松市中央区西塚町313-4にある「茶ッ葉屋・薗田製茶」は、茶葉販売と飲食を組み合わせられる店です。
営業時間は茶葉販売が10:00〜20:00、飲食が10:00〜20:00でラストオーダーは19:30、定休日は毎週火曜日と第2水曜日です。
茶ッ葉屋・薗田製茶には、店舗隣接駐車場4台、はす向かい10台、合計14台の駐車場があります。浜松方面で車移動をする場合は、観光や食事と組み合わせやすい店です。1階で茶葉やティーバッグを見て、2階の茶カフェで一杯飲む流れが作れます。
販売とカフェが同じ場所にある店は、予定を組みやすいのが魅力です。お茶を買うために移動して、飲むためにまた別の場所へ移動して、という手間が少なくなります。お茶めぐりに慣れていない人ほど、こういう一体型の店を中心にすると、気持ちにも時間にも余白ができます。
浜松方面では、浜松城や浜名湖方面の観光と組み合わせることもできます。
ただし、茶ッ葉屋・薗田製茶は浜松市中央区西塚町にあるため、浜松駅周辺だけで完結する店ではありません。公共交通機関で動く場合は、事前に移動手段を確認しておく必要があります。
県西部でお茶をもう少し広く見るなら、掛川方面を組み合わせる考え方もあります。掛川市には、ショップ&カフェの「茶の庭」や、日本茶専門店の「日本茶きみくら 本店」があります。
茶の庭は静岡県掛川市上内田389-1にあり、ショップは10:00〜18:00、カフェの店内利用受付は16:20まで、テイクアウトは17:00までです。定休日は無しですが、イートインは火曜定休とされています。
日本茶きみくら 本店は、静岡県掛川市板沢510-5にあります。営業時間は1階が10:00〜18:00、2階が10:00〜18:00でラストオーダーは17:30、定休日は年末年始です。
車の場合は東名高速道路掛川から車で5分、駐車場は12台で、土日祝日は臨時駐車場もあると案内されています。
浜松方面まで広げる場合は、「浜松で茶ッ葉屋・薗田製茶を中心にする」「掛川で茶の庭や日本茶きみくらを中心にする」というように、エリアを分けて組むほうが無理がありません。浜松、掛川、静岡市を1日で全部回るより、県西部の日、静岡市周辺の日と分けたほうが、お茶を味わう時間を確保しやすくなります。
掛川は深蒸し茶の印象が強いエリアなので、味の違いを知ったあとに訪れると、売り場やメニューの見え方も少し変わります。浜松方面は天竜茶のような山のお茶にも意識が向きやすく、静岡市周辺とはまた違う茶どころの広がりを感じられます。
静岡のお茶は、地図で見るとさらに面白くなります。
カフェと販売店を効率よく組み合わせる方法
カフェと販売店を組み合わせるときは、先にカフェへ行くか、先に販売店へ行くかで動き方が変わります。味を知ってから買いたい場合は、カフェで飲んでから販売店で選ぶ流れが向いています。
一方で、荷物を増やしたくない場合は、観光やカフェを先に済ませ、最後に駅や専門店でお土産を買うほうが動きやすいです。
静岡駅周辺なら、しずチカ茶店 一茶でお茶を飲み、その後に市街地の専門店や駅ナカの土産店で買い足す流れが作れます。駅から離れすぎないため、短時間でも組み立てやすいのが利点です。
時間に余裕があれば、日本平夢テラスを加えて、景色とお茶を楽しむ流れにすることもできます。
日本平夢テラスを入れる場合は、移動時間を見込むことが大切です。JR静岡駅からタクシーで約25分、バスで約40分と案内されているため、往復だけでも時間を使います。
展望施設で景色を見て、2階の茶房夢テラスで静岡県産のお茶を楽しむなら、駅周辺の店は1〜2軒に絞るほうが現実的です。
浜松方面では、茶ッ葉屋・薗田製茶のように販売とカフェが同じ場所にある店を選ぶと効率的です。1階で茶葉を見て、2階でカフェを利用できるため、移動を増やさずに「買う」と「飲む」を組み合わせられます。
車移動の場合は駐車場の有無も確認しやすく、観光の途中に入れやすくなります。
掛川方面では、茶の庭や日本茶きみくら 本店のように、ショップとカフェを併設する店を中心に考えると、予定が組みやすくなります。茶の庭は茶畑の近くでお茶やスイーツを楽しめる場所で、日本茶きみくら 本店は1階と2階を使って買い物と飲食を組み合わせられます。
茶畑の雰囲気や掛川茶の印象を楽しみたい場合に向いています。
効率よく回るためには、最初から店数を増やしすぎないことも重要です。半日なら1〜2軒、1日なら2〜3軒程度に絞ると、茶葉を見る時間、カフェで座る時間、お土産を選ぶ時間を確保しやすくなります。
予定表に店名を詰め込みすぎると、楽しいはずのお茶めぐりが、いつの間にかスタンプラリーになります。達成感はありますが、湯気を眺める余裕が減ります。
営業時間、定休日、ラストオーダー、予約の有無、駐車場を事前に確認し、最後にお土産を買う場所を決めておくと、当日の動きが安定します。特にカフェはラストオーダーがあるため、夕方に寄る予定なら時間に余裕を持たせたいところです。
景色を楽しむ場所は天気の影響も受けやすいので、駅周辺の店や通販という選択肢を残しておくと安心です。
静岡のお茶めぐりは、駅近で気軽に始めることも、茶畑や展望施設まで足を延ばして楽しむこともできます。茶葉を選び、景色の中で一杯飲み、気に入った味を家へ持ち帰る。その流れが作れると、静岡茶はただのお土産ではなく、帰ってからも続く楽しみになります。
家で湯を沸かし、袋を開けたときにふわっと香りが立つと、静岡で歩いた道や、カフェの窓から見た景色まで少し戻ってくるような気がします。静岡のお茶は、買った瞬間で終わらず、日常の中で何度も小さく楽しめるのがいいところです。